諦めるには値しない

~陶太side~


芹沢くんも日向くんも庄司くんも
皆が笑っていた。
ただ、1人真山くんを除いては。

昴「珀斗、母ちゃんの
カレー食いに行くぞ。」

珀斗「覚えてたんだ。」

昴「忘れる訳ねぇだろ。
あの日、お前と食べた
血の混じったカレーの味は
死んでも忘れねぇよ。」

芹沢くんは真山くんの
手を離し立ち上がる。

昴「何、ぼさっとしてんだよ。
陶太も真山も庄司も珀斗も
とっとと着いてこいよ。」
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