諦めるには値しない

~昴side~


真山に俺の想いが伝わったかは分からない。
真山の言う通り、あいつは頑固者だから。

庄司「何で広島弁なんすか?」

昴「俺たちは元々、広島の生まれだ。
5歳まではあっちにいた。」

陶太「2人で一緒に越してきたの?
もしかして2人は兄弟とか?
それとも親同士が兄弟とか?」

珀斗「おい、トタ!」

珀斗は陶太に向かって
大きく首を振った。

昴「俺と真山は同じ施設の出身だ。
広島の施設はヤクザの地上げにあって
その金で施設長が東京に
小さな施設を建ててくれた。
小学生まで俺たちはそこにいたんだ。」
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