諦めるには値しない

~陶太side~


遅れて練習に顔を出した庄司くんは
真山くんの指示の元
一生懸命、練習に励んでいた。

庄司くんのやる気にはいつも
感心させられる。いつか見た
夜中の学校で懸命にボールを
追いかける庄司くんの姿。

声をかけた僕に庄司くんは
強くなりてぇ!!と言った。
その魂の叫びに僕は
心を揺さぶられたんだ。

練習も終わり部室へ戻ると
庄司くんが皆を集めた。

庄司くんの口から出た言葉を
僕は信じられなかった。

庄司「俺、今日でバスケ部やめます。」

高杉「やめるってどうして?」
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