諦めるには値しない

真山の呆れた表情が何だか無性に
悔しくて俺は堪らず叫んだ。

昴「仕方ねぇだろ!!
羨ましいんだよ、俺は!
あいつには血の繋がった家族がいる。
ようやく見つけた熱くなれる事を
捨てでも守りたい人がいる。
本物の家族だから大切にしたい!
そんな決断をしたあいつの事が
羨ましい。それよりも憎い。
だから、俺は助けねぇ。」

真山「俺は俺の好きなようにする。
だから、お前は絶対に口を出すな。
俺が何をやっても...。
文句は聞かねぇからな。」

真山は本当に優しい奴だ。

俺の情けない感情を受け止め
自分自身の醜い感情も認めた上で
庄司のために出来る事を
探しているのだから。
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