諦めるには値しない

~珀斗side~


試合に負けた俺たちは
やり場のない怒りに震えていた。

負けた事が悔しかった訳じゃない。
不動に言われた事に
腹を立てた訳じゃない。

あんな野郎に負けた自分に
腹が立ったんだ。
大切なものを守る事が出来なくて
悔しかったんだ。

藤野「僕の方から不動に
話してみるよ。」

昴「やめておけ。」

藤野「でも、芹沢くん達だって
バスケ部辞めたくないんでしょ?
僕たちだって困るよ!
芹沢くんたちがいなくなったら
僕たちは4人になる。
それじゃ試合に出られない。」
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