諦めるには値しない

不動「説教しないで下さいよ!
先輩だって同じじゃないですか!
バスケから離れた人間に
言われる義理はないですよ!」

昴「ああ、そうだよ。
俺も一度は諦めようとした。
でも、俺は結局諦めきれなかった。
陶太に感化されたなんてのは建前でよ
本当はずっと諦めてなかったんだ。
俺はどれだけ周りに疎まれようが
どれだけ非難を浴びようが
いつだって続けたかったんだ。」

不動「だったら何であんな事件
起こしたんですか!」

昴「俺の大切な仲間がよ
大好きなバスケを諦めようと
してたからだ。バスケを
捨てでも守りたいものがある奴を
見捨てる訳にはいかねぇだろ。」

不動「守りたいもの?」

昴「俺はバスケよりも
仲間の方が大切だった。
そいつを信じてたから
守りたかったからバスケを捨てた。
でもよ、やりてぇ事があるのなら
そう言えばいいじゃねぇか。
バスケしてぇって
大声で叫べばいいじゃねぇか!」

芹沢くんの言葉はいつも
胸の奥を熱くさせる。
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