諦めるには値しない

陶太「僕は皆で試合に出たいんだ。
誰1人欠ける事なくこの8人で
試合に挑みたいんだ!だから‥」

喧嘩はするな!と、いつも陶太は
口うるさく俺たちに言い続けてきた。

問題を起こせばバスケ部が
活動出来なくなる。
俺たちがいなくなれば
人数が足りなくなる。
そうゆう意味で陶太はずっと
俺たちの喧嘩を止めてきた。
そう思ってたけど、陶太は俺たちの事を
心配してくれてたんだ。

俺たちを信じ俺たちの
思いを受け止め守ってくれてた。
そんな事に今更気付くなんて
何て俺は大バカ者なんだろう。

でも、それは俺だけじゃなくて
珀斗も庄司も真山も同じ事に
気付いたみたいで、仲間を一番に
思ってたのは陶太だと
ようやく知る事が出来た。

北山「君たちはいいチームだ。
水と油のように見えて
実は皆で支え合ってる。
君たちの絆があれば本当に夢は
叶うかもしれないと思うようになった。
羽井。夢を見るのに資格などいらない。
夢は強く願った人間が叶えられるものなんだ。
お前たちが今、同じ夢に向かって
突き進んでいるのなら、その夢は叶う。
私はそう思っているよ。」

ザビエルは俺が思ってるより
いい先公なのかもしれないと
この時ばかりは見直した。

そして、今なら分かる。
あの時、ザビエルが言った言葉の
本当の意味を俺はようやく理解したんだ。
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