諦めるには値しない

~真山side~


昴が不動をスタメンにしないのは
少し意外だった。
お世辞にも高杉は上手いとは言えない。

いくら、練習試合だからって
いつも勝ちにこだわる昴が
負け試合になるかもしれない
リスクを選んだのは意外だった。

いつも通り皆が帰ってから
自主練するため体育館へ向かうと
そこには不動がいた。

真山「今更、練習したって無駄だぞ。
お前が今からいくら頑張ったって
高杉をスタメンから外す事はないと思う。」

不動「分かってますよ。
でも、悔しいんです!
今までずっとスタメンに
選ばれなかった事がなかったから
絶対にここでも、スタメンに
選ばれるってそう思ってたのに
ただ頑張ってるってだけの
理由で外されて悔しいんですよ!」
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