諦めるには値しない

~昴side~


バスケ部の連中に心を動かされた訳ではない。
でも、俺自身、何とかしなきゃならねぇって
思ってたから、今の俺にとって
仲間がいるというその事実は
何よりも心強かった。

ープルルル

冴子「‥昴‥?」

昴「‥あのよ、明日。
桜ヶ丘高校まで来てくれねぇか?」

冴子「桜ヶ丘高校?」

昴「今、そこで合宿してるんだ。
正直言うとまだあんたには
会いたくねぇんだけど、明日
俺の仲間が父親と向き合おうとしてる。
その姿をあんたにも一緒に
見てもらいたいんだ。
無理にとは言わねぇけど気が向いたら
顔出してくれよ。話はそれだけだから。」
< 490 / 582 >

この作品をシェア

pagetop