諦めるには値しない

殴ってしまいたかった。でも· · ·
ここでそんな事をすれば
ここまで頑張ってきた意味が
なくなってしまう。

昴も真山も庄司も多分俺と
同じ気持ちだろう。
睨むその瞳に憎しみは宿っているけど
誰一人、手は出さなかった。

そんな俺たちの気持ちを
知ってか知らずか涼しい顔をした
ザビエルがメガネ野郎に歩み寄る。

北山「確かに彼らは未熟です。
あなた方がおっしゃる通り
半端もんばかりです。
でも、この世の中に
どうしようもない人間なんて
1人もいないんですよ。」

監督「北山先生。あなたも同類ですよ。
生徒を殴って指導していたあなたも
このクズ共と同じです。」

昴「北山は関係ねぇだろ!」

北山「やめなさい、芹沢。
青柳先生、私の事はどう
思われても仕方がありません。
確かに私は今の時代にそぐわない
指導をしてきたのかもしれない。
ただ、一つだけ訂正して頂けませんか?
彼らはクズではありません。
私の大切な生徒なんです。」

ザビエルは俺たちのために戦ってくれた。
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