〜本能の叫び〜 これが野獣だ
〜これが獣人〜
『今朝またもや人の死体が3人発見されました。どれも動物に襲われた形跡が発見されており・・・』

テレビからまた死人がでたとニュースがやっているのを私は横目で見ていた。
テレビで時間を確認し仕事場に向かうのが私の朝の日常だ。
玄関で靴を履きながらイヤホンを耳につけ好きな音楽で気持ちを上げていく、そーしないとこの世の中やっていけないと私は思う。

私の家は一軒家で二階建てだ、一階には母方の祖母と母の妹家族が住んでいる。
だから毎朝仕事に行く時間と祖母が洗濯物を干す時間が一緒なので話しをする。
たわいもない会話をするのも日常だ。

「 沙季今日は天気が晴れてよかったわぁ〜
昨日のニュースだと雨だったのよ。最近のニュースは当たらないわね。 」

祖母は話し始めると長いし一方的に話して終わる。
話しを終わるとすぐに家に入る。
年寄りだからなのか元々こういう性格なのかはわからないが毎朝こんなだ。

ガチャ・・・

祖母の家の玄関の閉まった音を後ろで聞きバス停まで歩く。

バスに揺られて10分程で私の職場いやバイト先のコンビニに着く。
高校卒業してやるとこがなかった私は家から車で10分程の近くのコンビニでアルバイトを始めた。
別に人見知りというわけでもなかった為、接客業は苦ではなかった。
毎朝8時半出勤の夕方17時までの平日出勤でたまにバイト生がいなければ土日も出勤する感じだ。







そうこれは私(稲森 沙季 いなもり さき)の人間としての日常だ・・・






家を出て歩き始める事15分見慣れたバス停に着いた。
通勤ラッシュで事もあり私の前に10人程人がいた。
ここのバスは決まっていつも1分遅れる。
バスが来たので乗り込むとちょうど1番後ろの窓側の席が空いていた。
窓から外を見ながらいつもどうりの景色を窓枠に肘を置き顎を支えながら横目で見ていた。
イヤホン越しからながれる、歌手が自らの生き様を歌った音楽を私もいつかこんな人生を歩みたいと思いながら職場へと向かう。






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