俺のそばにいろよ
私は隣のクラスを覗き込み、達也がいるか確認した




ズキッ…




知らない女と仲良く話している達也




でも、ここで負けたらダメだ







「達也うける~!あ、朝比奈さんじゃん、何か用事?」





「は?なんでここにいんの?」





達也は後ろを向いて私を睨んできた






まるでくるなと言っている目付き







嫌な思いさせてごめんね、でも今日で話すのは最後だから、わがまま言わせてね







でもやっぱり泣きそうだよ






「あ、あの、達也話したいことがあるから屋上来てくれない?」









「は?てめぇに話すことなんてねぇよ、用があるならここでさっさと言えよ。屋上なんてめんどくさい」







「達也~!一応彼女でしょお?優しくしないとぉ!笑」





「一応な」





一応なんだ…知ってたけど悲しい




でも、ひるまない





「どうしても伝えたいことがあって…お願い、来て欲しい」
< 7 / 14 >

この作品をシェア

pagetop