幸セ。
新しい始まり*
そんな私は、今高校生だ。
友達はひとりもいない。
まだ入学して1週間だけど、友達を作る気はない。
まわりは仲のいいグループができてきている。そこに入る気もない。
もうあんな思いは――したくない。

*

入学して1週間。
すでに3日も学校を休んでしまっている。
病院に通う日々が続いている。
私はそんな日々と戦いながら、高校での勉強も頑張っていく。
今までと何の変わりもない。
でも…ちょっとは青春してみたいとか思う。
むりなのは分かってる。思うだけ。

こんな体じゃなければ、学級委員長になって、文化祭の実行委員長になって、体育祭で応援団長になって…ううん、そんな事を考えても無駄。私にはできない。分かってる。

*


*

今日はなんだか体が動かない。
動かしづらい。身体中が痛い。
病院の日でもないし学校行かないといけないのに。動かない。痛い。今日は学校休もう。

あぁ、明日学校に行ったらみんなにさぼりだって言われるかな。

寝よう。


あれから何時間ぐらいが経っただろうか。
玄関のチャイムの音で目が覚めた。
両親は仕事でいない。
痛い体を起こしてなんとか歩いて玄関まで向かう。
ガチャ―。
「え?」
そこには、クラスメイトの3人がいた。
「宮村さん!急にごめんね、先生に住所聞いて来ちゃった。私達の事分かるかなぁ」
私は驚きのあまり声が出なかった。
どうして私のために…。
「あ、あ、どうぞ中に」
その3人は入学してすぐに仲良くなった、黒崎さんと東くんと間宮くんだった。
どうして仲良いのかは分からない。

「ごめんね、いきなり。宮村さんって入学してから学校来てない日多いから気になってて」
気にしてくれる人なんていたんだ。

それから、休んでいる間に学校であった事とか勉強の話とかいろいろしてくれた。
「何かあったら何でも言って!学校で待ってるね!」
そう言い残して3人は帰っていった。

優しい人達だったなぁ。
――そして今日という日も終わっていった。
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