悪しき令嬢の名を冠する者
「本当に何でもしてくださるの?」

「はい!」

「二言はない?」

「勿論です!」

「でしたら〝ガストン様〟を頂戴?」

「それは……どういう意味でしょうか?」

 腕を組み冷笑を浮かべる。力強い声を繕うのは正直辛かった。

「革命を起こそうと思うの」
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