不器用な暴君社長


「お前は俺に風邪引いてほしいのか?」


「あわわわ…すいません…すぐに…!」


濡らしてきたタオルを少し赤くなっている胸に押し付ける。



「っ!


バカ!こんな冷やしたタオル、いきなり押し付けるやつがあるか!」




「すいません…」


「もういい。
自分でやる。

次から、呼んだらすぐ来るんだぞ?
じゃないと…」


「わ、わかりました!

失礼します。」


私は逃げるように社長室を出た。






〜社長side〜


“小島 花楓”


そう書かれている紙を持ち上げる。
さっき、ある人に調べてもらった情報だ。


さっきの泣きそうな顔を思い出したら、、より一層いじめたくなる。

にしても、軽いやけどで冷たいタオル押し付けてくるか?

心臓止まるかと思った…


濡れたワイシャツを脱いで、新しいものに着替える。

震えながらネクタイ解かれるのは、結構ヤバかった。

頑張ってボタンを外している姿は結構いい。

我慢も限界になりそうだったので追い出したけど、あのまま続けてたら…


俺の我慢が続く限り、からかいがいはありそうだ。


だけど、あの噂が流れてるにも関わらず、その言葉を言った度胸はすごい。


「ふっ…おもしれぇ…


絶対俺のモノにしてやる…。」



そう決めてある人に、電話をかけた。

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