溶けろよ、心


昼休み、町田くんが教室にやってきた。話すのは、一昨日以来初めて。

「よっ、飯一緒に食おうぜ」

なんか、いつもと雰囲気が違う。外見はたぶん変わっていない。話し方?なんとなく落ち着いて感じる。

「あ、はい」

私はすぐに支度をして、るいに手を振った。るいはびっくりするほど大きく手を振り返してくれた。
< 51 / 334 >

この作品をシェア

pagetop