お前は別だから
第5章

Te amo/テ アモ

「おはよう、海」
「おはよう、初」
今日は木曜日、学校がない。

もう夏休み。

「なぁ〜!彼氏ってどんなのがほしいわけ?」

「ん〜、外国語何個か話せる人!優しい人!お仕置きしない人!かわかっこいい人!冷静さもある人!かな…なんてね?」
最後に呟いた、なんてね?は、海には聞こえてないようだった。
「!そっ、か。」

残念そうな顔をする海。
なんでそんな顔するんだろう。
ただの照れ隠しなんだけど…

海なのにな…


でも、前見た光景を思い出す。告白をすごい即答で振っていた姿。あんなのされた泣きすぎて死んじゃう!大丈夫かなー。
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