言葉にしないと伝わらない
誕生日
今日は私にとって特別の日。





「「「加奈おめでとう!」」」

「ありがとうみんなー!」



今日は私の誕生日!

毎回私の誕生日は、お母さんとお父さんと弟に祝ってもらってる。

プレゼントとかはどーでもよくて、みんなが揃って祝ってくれることが1番嬉しい!




今日も無事に誕生日を終えるはずだったんだけど…




「あのね、加奈。言わなくちゃいけないことがあるの。」

「ん?なぁにお母さん」

「加奈は今日誕生日を迎えて今年の春から高校生でしょ?」


私は2月12日が誕生日で、16になったから高校生になるんだ。

でも、それがどーしたんだろ。。。


「そーだよ?」

「一人暮らししてみない?」

「え!?!?!?」

「無理かしら?」

「無理っていうか、急になんで??」


私は、自分で言うのもなんだけど、料理、掃除、洗濯とかは自分で出来るから生活していけない訳では無い。


「お父さんが転勤で福岡に行かなくちゃ行けなくなったの。」
「ふ、福岡!?」


私が住んでるのは神奈川だから福岡じゃとてもじゃないけど遠すぎる。


「だからね、せっかく高校が決まったのに、変更させるなんて可愛そうだし、高校生になるんだから自立って形でいいんじゃないかなって」


「そ、それはそーだけど」


高校を変えるのも、嫌だけど家族と離れるのもなぁ。


「加奈?」

「会える?」

「え?」

「みんなでこーやって会える?」

「ええ。会えるわよ。家族の誕生日の日には必ずみんなで会ってお祝いしましょうね。」

「うん!」










「日向、よくOKしたね」

「まぁな、俺寮だし。」


日向は私の弟で今年中学生になる。サッカーやってるんだけど、なかなか筋いいらしくて、サッカーが強い中学校に行くから、寮に入るらしい。


「そっかぁ〜」

「姉ちゃんもよかったじゃん」

「何が?」

「一人暮らしなら男連れ込めるぜっ」

「はぁ?!バカじゃないの!」

『バシッ』

「いってぇ!何も叩かなくていいだろ!」

「べぇーだ!」

『バタン』

「はぁー」

やっぱ自分の部屋落ち着くなー

そっか、あと2ヶ月もないくらいでこの部屋ともお別れか。

私一人暮らしできるかな。。。


そんな事考えてるうちに、私は眠りについた
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