不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
「きゃぁ……っ」

 小さく叫んで飛び起きた。寒いはずが汗まみれになっている。冷や汗だ。

 ――なに? あれは。あの光。知っている……?

 ようやく思い至った。

 あのとき光に包まれた。それは、ライトに照らされたときと似ている。

 よく見知っているライト――車のライトに。
< 143 / 360 >

この作品をシェア

pagetop