誰からも愛されない

✛✛寂しい


寂しくないわけがない。

ここのとこ、ほとんど忍さんの家で
過ごしていたから。
それに忍さんは、私を甘やかすのが
上手で、私は忍さんべったりに
なっていた・・はぁ、大丈夫かな・・
だけど、忍さんは、遊びで行くのではない
だから、我が儘は言えない。

朝、忍さんを玄関で見送り
沢山キスをして、
忍さんは、出かけて行った。

銀行の行き・帰りは気をつけて
終わったら、直ぐに帰りなさいとか
忍さんのマンションに戻るようにとか
でも、今から片付けして
忍さんが戻るまでは
自分のマンションに戻ると決めていた。

ここにいると忍さんを探しそうだから。

片付けて、きれいにしてから
荷物を持ち出社した。

もう、寂しくてため息ばかりついている。
< 66 / 107 >

この作品をシェア

pagetop