あなたに、依存症。
お金
「ピンポーン」

誰かきた

わたしはふらふらしながらドアをあけたら、かずやがいた

どうしたの、というわたしの声を遮って抱きついてきたから、ビックリした


「ごめんな、りりか」

わたしはしあわせだった

「なにが?いいよ、謝らんでもー」

玄関でキスをしてしばらくして、かずやが口をひらいた


「金、貸してくれん?」

「へ?」

「五万でええねん」

わたしは貯金していたバイト代があったので渡そうと思った

なんに使うかはたぶんわかっていた

絵の具代

キャンバス代

親から仕送りもたくさんもらってるわたしだ、愛してる相手には五万くらいはちょろいと思った
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