****秘密のお姫様****

**俺のモノになって下さい**

「そろそろ、帰ろうか。

送るよ」

俺は、時計が、21時過ぎていたのを見て君を見つめた。


「帰りたくないっ」


君が悲しい顔をした。

「お兄ちゃんが、私に怒鳴ったのはじめてなの。

一緒に住んでるから、お兄ちゃんとどんな顔してあったらいいのか、わからない」


私は怖いんだ、と言う咲ちゃん。
「じゃあ公園寄ってこうか」


ちょっとした寄り道。

21時過ぎに公園なんて、どうせ人いないしな。

公園のベンチに君を座らせた。


「ちょっと飲み物買ってくるよ。なにがいい?」


「レモンティ」

すぐそこだし、大丈夫ーーって思ったんだ。






「やだっ!!!!離して‼」




君の声が聞こえたからーーー





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