****秘密のお姫様****

**君を、渡せない**

ガチャーー。


「何してんだ?」


部屋に入った俺が見たのは、爽に押し倒された咲だった。


「何ってイチャイチャしてました」


ニコニコ、した爽のいつもの胡散臭い表情に、顔を歪ました。


「爽、、悪かった。


けど俺、やっぱり咲が好きだ」


抑えられない感情がある。


これだけは、譲れそうにない。

「謝らないでください。
例え、咲が"誰を好きでも"渡しません」


爽が、俺を睨んだ。

渡さないと、真っ直ぐ俺を睨む爽は男の顔をしていた。

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