****秘密のお姫様****
俺は、静かに部屋を出た。



鳴り止まない電話に、出た。

「"なんだよ、着信やべーし"」

「"今起きたのかよ。
やり過ぎだろうが……っで、咲ちゃん寝てんの?"」


コイツ、なんで知ってんだよ。

「"千が、あれは絶対ヤってるよ‼、って言ってたぞっ。まあ、いいや。
休日だと思って、デートでもして来いよ。明日、土曜だし、休みだろ?
こっちも、しっぽりしてるからな"「ちょっと、信じられない冬のバカ!!」

電話口に聞こえる、えみちゃんの声。



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