****秘密のお姫様****
「えみに触るな!!!」

殴りにかかろうとする冬さん。


不意に男は、ニヤリ、と笑いえみにキスをした。


えっ…………?


加速する涙。


ひどい。


こんなことひどい。


私はキッ、と男の子を睨んだ。


「最低よ!
その子を離して‼私が、白夜の姫よ‼だから、その子を離して‼」

自分から名乗るのは勇気がいる。


彼は彼女を、離すと私に近づく。


怖い。


早く逃げて、と目でその子を、動かした。



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