秘書課恋愛白書

私の目線に合わせるように社長はしゃがみ込んだ。


「ふふっ…凄い、タコみたい」

「誰のせいでこんな…っ」



さて、なんのことかなと悪戯に笑ってみせた。


「どういうつもりですか?!」

「んーさっきの続き?」


さっきの続きって……私がここに来る前に起こっていたことに対する続きって意味ですか。

その相手は私じゃない。


「僕の心身ともにサポートしてくれるんでしょ?今ちょっとだけ満たされた」

「フザけないで!」


私の頭に触れようとした手を思いっきりはたき落した。

こんなの…秘書の仕事じゃない!!



「私はこんなことするために秘書をしてるんじゃないんです!」

「じゃあこれからは僕のためにそういう秘書でいて?」



私が叩いた社長の手が少しだけ赤く染まる。

それをさすりながら、や と い ぬ し と口パクしてみせた。


そうだ…この人一応私の雇い主なんだ。

私、なんてことをしてしまったんだと目が笑ってない社長にゾッとして背筋が凍った。
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