先生を堕ろさせる会2
「大丈夫ですか⁉︎」

浩太は西野に駆け寄り、声をかける。

室内にいた他の先生たちも、顔の色を変えて集まってくる。

静かだった職員室が一変、ザワザワとした異様な雰囲気になった。

「箕輪くん、私は、大丈夫だから」

そう言うけれど、依然、西野は床にへたり込んだままだ。

「まさか…」

浩太は言いかけたが、すんでのところで堪えた。

集まった教師は、お互いに頷き合っている。

ここにいる皆の共通認識は、そうーーー




『先生を堕ろさせる会』の模倣犯がこの学校に現れた、という事だ。
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