それを過去と呼ぶには(仮)
小野鳴海と鳴神の秘密
エアコンもない図書室で、一冊の本を開いていた。



その本の題名は【ブラック絵本シリーズ⑤鳴神】。



それを最後のページまで読んだ私は、深くため息をつく。



「やっぱりこれも男の神か…。」



今まで読んだ鳴神関係の本は、これも含めて全部男の神だった。



ただの鳴神に興味がある人は、男の神と思ったり、空想の神と思ったりするかもしれない。



でも、私は違う。



だって、私は…。


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