BLUE GIRL

「ユウさん!」

立ち上がるほどの勢いで電話に出る。


『すぐにうちの店へ来い』


「どうしてで…」


問いかけたはずなのに、聞こえた音はツーツーという電話が終了した合図だった。


10日ぶりに話したというのに、偉そうな態度。


俺様なところは何も変わっていない。


けれどタンスの中に入っている一番可愛い服を探している私の心は変わった。





急いでシャワーを浴びて、ユウのご実家である料亭へ向かった。

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