BLUE GIRL

くちづけと共に交わした
いくつもの約束を
何年後も何十年後も
僕らは守り続けていくだろう
永遠に




そんなフレーズから始まった歌に引き込まれるように、前のめりになる。


透明の歌声と称される透き通るような美しいRyoの声に、優しく語りかけられる。




間奏に入り、そっとユウを見た。




「……」



いつの間にか帽子と眼鏡、マスクを外したユウは口元に手を当てている。





そして右目から、

一筋の涙が零こぼれ落ちようとしていた。




「ユウ…?」



ユウの充血した目が私を見た。



「……」


「……」



次々と綺麗な瞳から溢れ出る雫。


ユウは私に顔を近付けた。




永遠の愛を誓う歌の、
最後のサビーー




「んッ、」





何の前触れもなく、


ユウの唇が私のそれに重なった。


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