**零れる涙**
「彼女、泊めたいんだけど…………
しばらくずっと………」


訳ありです、と言わんばかりな問い。

「………彼女か………。

君は……どこかで……っ」

え………?私は、初めて会うんだけど。

「あ、如月カンナです‼
お邪魔してます‼」




ガタンっ!!

突然、立ち上がる進くんのお父さん。











「カンナなのか?」









え………………?









私は、この人を知ってるの?




私は、知らない。

私の知らない人。


知らない人なんだよね?

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