**零れる涙**
本当なら、会えなかった。
進くんに出会い、恋をした。
好きになった人の義理の父が、私の実の父親で、怖いこともあったけど、それでもーーー

「怖くないのか、俺が……っ」

怖いよ、それでも。

「それでも、お父さんだもん。

たった一人のお父さんだから」

ほら、酔わなきゃいい人なんだよ。
アルコールさえ、なければいい人。

「父さん、変わるから。
カンナのためにも、進のためにも、変わるからっ。
変わるからーーーっ」

お父さんが、私を抱き締めた。

お父さんだもん、怖くない。

だって、私達のために変わるって言う父親を、私は信じる。

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