**零れる涙**
お母さん…………。


いつも気にしてた。腕の傷も……あれはどうみても"切り傷"だった。


お母さんが、隠してる、隠したがってる秘密。


「聞いてる?カンナちゃん?」


気づいたら裏校舎にいる私。
「あ、ごめんね。
話って?」

ってか、誰もいない。
  もうすぐ、授業始まるのに………。


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