同居人は恋愛対象外。


「今日の真奈さんはずーっと廉くんの事見てますねー?」


凛ちゃんの言葉に我に帰った私は慌てて水田くんから視線をそらす。


「田辺なんかより廉くんの事好きだったりして。」


茶化す凛ちゃんに両手をヒラヒラさせて違うと伝えた。


「ふーん好きでもない男の子のことそう何度も気にするものかね。」


目を細め横目であやしいとでも言うように私を見つめる。


「違うよ、最近水田くん元気ないなって思って見てただけだから。」

「なら真奈が元気付けてやんなよ。もうすぐクリスマスだしそれに………12月24日は水田くんの誕生日だよ。」


私の耳元で囁かれた初めて聞く水田くんの誕生日。

そう言えば誕生日聞いた事なかった。

嬉しい反面今の水田くんにおめでとうなんて言っていいのか、どんな事してあげたらいいのかとか不安の方が大きい。


「何があったかは私にはわからないけど、好きな人からプレゼントもらって喜ばない男子は絶対いないから。
だから不安にならなくても大丈夫だよ。」


不安な表情が表に出ていたみたいで凛ちゃんは私の手をとって励ましてくれた。

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