♥バレンタインの奇跡♥
「そうそう。打ち合わせ通り、私はちゃんと途中で帰るから、あとは若い二人でね。うふふ」

「は、はい…でも、やっぱり、永久子さんも最後までいてもいいですよ」

一応、永久子さんとの作戦会議では、永久子さんは途中で抜けるってことになってるんだけど…。
やっぱ、どう考えても緊張しちゃうし…。


「あらぁ、それはもったいないんじゃな~い?せっかくのチャンス棒にふるき?」

「そ、それは…」

だってだって!
緊張しすぎてヤバイ…。
残業の時は仕事だったけど、今回はプライベートなわけで…感覚が違いすぎるよー。


「まぁいいわ。成り行きに任せましょ。早く行かないと、結人くん待ってるわよ」

「あ、結構時間経っちゃってる!?早く行かないと…!」

永久子さんと二人、急いで更衣室を後にした。




.
< 245 / 307 >

この作品をシェア

pagetop