あなたと私と嘘と愛

そしてそれから数日経った今もそんな曖昧な関係は続いたままだが、相変わらず優斗はマイペースだし、母は帰ってこない。

私は専門に通いながら家に帰ればほとんど部屋に閉じこもってるわけで、妙な共同生活は変わらない。

優斗の作った食事も拒否しつづけてるのに、毎回彼は多目に作っては私の反応を伺ってくる。


(そんなに父親ぽいことをしたいのだろうか?母との約束の為?)


そんな疑問に左右されながらも私は自分のやれることをちゃんとした。
自立の為に自炊を心がけてるし、自分のことは自分でやれる。
優斗には悪いがこのままこんなへんてこな生活を続けるつもりはない。

近いうち、タイミングを見計らってこの家を出ようと考えている。
その為には今は試練の時。

もう少し我慢して私は私の目指す未来の設計図を描きながら水面下でしっかりと動き初めていた。

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