あなたと私と嘘と愛

私だって今より魅力的になってちゃんと恋人を作りたい。

真由に言わせるとどうやら私は色気がないらしい。
「スタイルはいいのにね、女の色気を感じない」と前に言われた事がある。

だから尚更この本が欲しくなった。

『変わるなら今!』

確かにそうかもしれない。
買う決心がついた。

うん、と心の中で気合いを入れ雑誌を掴んだところでふと、隣に人の気配を感じた。
そして声をかけられる。


「…あれ?月島さん?」

「…え?」


ビックリして手が止まる。
声がした方に顔を上げるとそこには見たことのある容姿の男性が立っていた。


「偶然ですね。お買い物ですか?」

「えっと…」


(誰だっけ?)

見たことあるのに名前が思い出せない。
私の頭2個分は高いその人を見上げて、はて?と頭をフル回転させる。が、なかなか名前が出てこない。


(同じ専門の人?)

いやこんな人は見たことがない。
それに年齢がけっこう上だ。

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