たった1歩進めたら。

隣にいるのは当たり前だと思ってた。

｢おはよう｣
みんなの声とともに学校が始まる。
新しい学年になってみんな少し緊張気味。

私は高校2年生のおと。
人見知りだからこれまで恋愛なんてしてきてない。
好きになるとか分からない。
でも、そんな思いも今年の夏で消えたんだ。





ある夏の日。
席替えをすることになった。
今までで男子とは一部の人しか話したことがなくて、｢また1歩進まなきゃいけないのかー。｣と苦痛に思った。
でも、そんな思いを消してくれたのは目もあったことのないであろう男の子だった。
(俺、哲平。よろしくな！)
｢あ、うん！こちらこそ！｣
いかにも自分とはかけ離れてる人。
だから、こんな人と何かが始まるなんて思ってもいなかった。