俺のスキルは普通より遠い
【1】ゲーム開始
俺は普通な男子高校生だった。
ある日を境に俺は〝普通〟ではなくなった。

男子校に通っている俺、朝日 輝妳(あさひ こうじ)。小5の時諸々あって、女性恐怖症だ。運動神経は今までずーっとオール5。まあもうこの時点で普通ではないんだが。勉強は、理数オール5の文系オール3。どうやら文系は苦手なようだ。

そんな俺はある日、1人でノコノコ帰っていた。すると突如、謎のブラックホール的なものが俺の目の前に現れたわけだ。なんだか知らないがブラックホール!?って思ってた俺は
(吸い込まれるっ…!)
と思って構えていると、ブラックホール的なものの中から何やら怪しい人?が出てきた。
『やっほー、こんにちは!』
「…え?」
何だこの、兎のフードをかぶった奴は。
『〝え?〟って〜!もっと怖がった反応してくださいよぉ〜!』
「…あぁ…サーセン…」
俺は10歩うしろに下がった。
『なんでそんなにうしろにいくの?』
と問われたから、俺は言った。
「性別は、なんでしょうか…」
小さな声で問う。その人?は喋った。
『んー?わかんない!』
未確認生命体か…?流石に自分の性別ぐらい分かっとけよ…。
『今から朝日くんにはゲームをしてもらうよ!』
なんだいきなり!?
「ゲーム?ってか何で俺の名前知ってるんですか…」
『名簿に入ってたからだよ?まぁまぁとにかく!説明は〝こっちの世界〟でやるから!ではご案内〜♬』
「は?」
その瞬間、ブラックホール的な穴の中に俺は吸い込まれた。
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