君のために、死んであげる
「で、計画って?」

「え」



二人の間に、しばらくの沈黙が続く



「決めてないのか?」
「い、いや、一緒に決めようって!」

「………まぁ、そうだが」





「で、結婚式っていつなの?」

「えー……明後日だ」




「え!?」




明後日!?
やばいじゃんか!!



「ちなみに、その結婚相手には会った事…」
「ない」


「そうなんだ………」



どんな人なんだろう?






いや、今はそんな事より



「よし、やろう!」

「まずは、地図だな」




「うん、ある?」

「あぁ………ここに」




そう言って、シューは引き出しから地図を出した


「場所は?」


「…………ここの、教会だな。代々結婚式でよく使うからな」

「んーなら……………」



教会の周りには、食堂……大広間と、中庭がある


「結婚式のときに誰もいないのって、どこだろう?」

「…それなら、大広間だろう」

「大広間?」

「大広間は、俺や、俺の結婚相手、親父やお袋に、あと何人かの来客で食事を取るんだ。
そして、俺の結婚式は、料理人も、この城で働く者は誰もが出席しければならない」




ということは、大広間には、誰もいないってコトだ



「じゃ、中庭は?」

「中庭は、その日雇われた護衛人や、遅れてきた来客や市民がいる」

「そっか………」



難しいな〜

どうしようか……………………




「大広間から、どうやって教会まで行けばいいんだろう?」



大広間と教会は、長い通路で結ばれている

中庭の周りには噴水があった




「悩むなら、見に行くか?」

「おっ!?その手があったか!!!」



こうして私とシューは、教会まで出向いた
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