命の手紙
「えへへ。男の人の声に聞こえました?声優になれるかなぁ〜」

いたずらがバレた子どものように笑う制服姿の女がいた。M高校の制服だ。

「えっと…私は灰原紫乃(はいばらしの)。その制服、S高校のだよね?ネクタイの色が青ってことは、私と同じ一年生でしょ?」

「……だったら何なんだよ」

俺の通うS高校は、学年によってネクタイの色が違う。一年生は青。二年生は緑。三年生は赤だ。

しかし、今はそんなことはどうでもいい。

「ねえ、そんなところにいたら風邪引いちゃうよ?早く帰って温まったほうがいいよ」

「……どうでもいい。どうせ死ぬんだ。」

そう言うと、女は俺のもとへ走ってきて俺の手を掴んだ。
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