生真面目先生のちょっと大人の恋の話
15
「俺の荷物なんて少ないから、次の休みにでもここに引っ越していいか?」

将人はベッドの中で、生まれたままの姿の私から離れない。

ベッドの中で触れ合う部分から、今までとは違う熱を放っている。

もじもじとしている私を、将人は不思議そうに見た。

「どうした?」

「何だか変な気分…。」

私は今の気持ちを上手に言葉で表現できない。

「真の大人の女になった感想は?」

そんな私の気も知らないで、将人は茶化すように笑う。

そしてそっと私の額にキスをすると、私の顔を覗き込む。

「身体は大丈夫か?」

「…よく分からない…。」

私の言葉に、将人は嬉しそうに微笑んだ。

「朝弥のそういう正直な所が可愛い。」

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