優しい恋
「おはようございます」

林田先生1人だった。


「新谷先生が出張なので、今日1日
代わりにやります」

みんなが騒ぎ出した。

「静かにしてくださーい」

先生は怒ることなく、優しい言い方をした。


「プリントがあるので配ります」


前の席の人は、先生が来ると嬉しそうにプリントをもらっていた。

私は2列目、実菜は1列目。
先生が実菜にプリントを渡したけど
先生に見惚れていて、私に渡さない。

「実菜、プリント」

「佐伯さん、ちゃんと桜井さんに渡してくださいね」

「えっ?!あ…すいません!」

先生に注意されたけど、嬉しそうな実菜。

先生の声はとても穏やかで落ち着く。













「プリント後ろの人まで渡りましたかー?」

「「はーい」」

「はい。今日も暑いですねー。
水分補給してください。
具合悪くなったらすぐ言ってくださいねー

桜井さん、今日も学園祭の話があるのでお願いします」

「はい」

「みなさんも後で学園祭の話があるので
やりたいこと考えておいてください」

「「はーい」」

「HR終わります」

「起立、礼」














「ねーっ美咲!!先生名前覚えててくれたぁ〜」

「よかったね」

「注意されちゃったけど、嬉しい〜」

「4時間目、音楽だね」

「えっ?!あ、そうだ!!
楽しみ〜!」





とても素敵だった先生の歌声…
どんな授業になるんだろう…

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