儚い絆

「これが、俺の話だ
これでお前・・叶愛の疑惑は消えたか?
後なにかあるなら、ここで言ってくれ。」

私は、なんと答えたら良いのか
わからずにいると‥‥‥

「・・叶愛、なにもないのか?
それなら、はじめからやれるか?」
「えっ、はじめからですか?」
「お前にとって
俺は、恋人には対象外か?
それとも・・・
もう俺を好きになることはないか?」
「わかりません。
私は、正直、
自分のことは考えてなかったので。」
「なら、考えてくれ。
俺は今更、焦ってないんだ。
俺も、お前と終わってから
恋愛にも結婚にも遠退いていた。」
「それは、私との・・・」
トラウマで、と言いたかったが
彼は、首をふって見せた。

彼は、柊吾の事がわかってるの
だろうか?
話すべき?
と、悩んでいると
彼は、私が嫌で悩んでいるかと
思って
「何かあるのか?」と。
「いえっ」
「なら、少しずつ初めてみよう
それでも、青山、嫌 叶愛が
俺との事を考えられなかったら
言ってくれ。」
「相楽さんの気持ちは?
私の一存なんですか?」
「俺の気持ちは・・・
あの時から変わってない。
確かに叶愛と男を見たときの衝撃と
お前が俺の前から姿を消したとき
なぜなんだ?と苦しかった。
だが、ずっと忘れる事はできなかった
それに見合いの席で再び
叶愛に合ったとき
憎しみや悲しみより
元気な姿を見て、ホッとしたのと
気持ちがあふれてきた。
だから、後は叶愛の気持ちしだいだ。
それに子供の気持ちも大切だろ。」
と、言った。

やはり、彼は柊吾を自分の子だと
思っていない。
子供の事を話すとき
感情が出てなかったから。


私は、真剣に話す彼をみて
今は、柊吾の事は話さずに
自分の気持ちを確認しようと思った。

柊吾の事を話して無理矢理に
一緒にいたり、彼が
私が嫌でも柊吾だけを欲しがる
こともさけたいと思ったから。
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