儚い絆
じゅういち


「うふふふっ...」
「あははははっ..」
「....まったく呆れる」
「なにやってんだか」

家の中に笑い声と呆れた声が響いていた。



「叶愛、すまん。
本当に...
そして、みんなもすまん。」
と、頭を下げる柊弥さん。


「本当だよ。
マジで、俺どうしょうかと
思ったから。
母さんに辛い想いをさせたのかと。
柊愛は、俯いたままになるし。」
と、柊吾。
「私が、ママを誘ったから。
私もパパ最低だよ、と思ったから。」
と、愛桜。
「‥‥僕は、なにも‥‥なにも
考えられなくなっていた。」
と、柊愛。
「柊愛、ごめんな。
びっくりしたよな。
柊吾も愛桜も。
せっかく迎えに来てくれる
計画たててくれたのに。」
と言う、柊弥さんは心から
悪かったと思っているようだった。

だから、
「うふふっ、大丈夫だよ。
ねぇっ、柊吾、愛桜、柊愛。」
と、叶愛がいうと。

三人は、様々な顔をしながら
頷いていた。
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