異世界トランスファ
リビングで、3人は温かい飲み物を飲んでいた。


「いいのか?なんか、ヒオリ寂しそうだったけど」


と、ナギがセンリに珍しく物申す。


「ああ、だって俺だけ部屋にいたら二人が嫉妬するだろ」


「は?しねーし」

「するわ」


ナギとギンは同時に答える。


「でも・・ヒオリはセンリの事・・・」


とナギが言いかけて、イライラし始まったのか


「なんでもねえ。俺はヒオリとベロチューまでした仲だからな」


「な、なぬぅ!?」


「それは・・・ちょっと嫉妬しちゃうな俺」


ギンのお約束の怒りは置いておいて、センリがそう言った事にナギは少しだけ恐怖を覚えた。


顔は表情を変えることなく、無表情だったから。

本当に怖いのはギンじゃなく、センリだって何処かで思っているからだ。



「・・やっぱ。渡せねえわ」


ボソリ。

と言うと、ナギは自分の部屋に戻っていった。


「なんだよあいつ。はったりかよ」


「・・・どうだろうね」


とセンリは静かに紅茶を啜った。


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