異世界トランスファ
「ただいまー」


「え?」


突然のただいまの声に私とギンは玄関へ目を向ける。


センリが帰ってきた!


パアッ

と目を輝かせたのはほんの0,5秒だった。


「お邪魔します」


センリと一緒にリッカさんがリビングへ入ってきた。


「よお、センリ。彼女同伴で帰還かよ。見せつけやがって」


「そんなんじゃないよ。ちょっと事情があって」


どんな事情ですかああああ!!!


ギンはとても楽しそうだ。なんせ私の顔色が変わるのを楽しんでいる。



「で?今日は?」


「しばらくの間、リッカも暮らす事になった」



ぎょぎょっ!!マジですか。

私の心は大波津波だ。



私とギンと奥にナギを見つけ、リッカさんは深くお辞儀した。


「ほんの数日ですが、お世話になります。よろしくお願いします」


おしとやかな美女のご挨拶はそれはもうキラキラと綺麗に見えた。


「あ、あなたがヒオリさんね。センリから聞いているわ」


「ど、どうも」


勝てる気がしない。

完璧な女性だわ。

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