異世界トランスファ
私がジッと見つめてしまったので、途端に恥ずかしくなったのかナギは立ち上がった。


「そんな見るな。なんなんだよ」


「あ、ごめ・・」


「老眼かよ」


キーーーーー!(怒)

怒りのスイッチオン。



「一瞬でもカッコいいと思った私が馬鹿でした!ええ馬鹿ですとも!ナギ様の言う通りです~!」


「え・・」


「ふんっ」



私は怒ってもと来た道をそのまま歩き出した。

ずんずんと。



「ちょ、ちょっと待てよヒオリ」


「待ちません!」


「もう一回言って」


「なんにも言いませーん!」


と思いっきり逃げた。


ナギは嬉し半分、必死そうだった。

でも知らん。

きっと夕日演出のせいだったんだから。



「もう一回言ってくれよー!」


しつこいわ。

< 507 / 850 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop