異世界トランスファ
ジリジリとアサギは間合いを詰める。


「フフ、まだその剣使ってるの?古いわね。時代遅れ」


とユウギリは銃口をアサギに向ける。


「おい?何やってる」


ザラザラとした声が聞こえ、ユウギリの後ろから男が現れた。

鋭い目をした細身で尖った様な男だ。

アサギは二人の様子を伺っている。

ユウギリは余裕そうに男に言った。

「ちょっと古い知人と出くわしちゃってね。なんか構えてるし、私達の敵みたいなのよね」


「ではさっさと殺せ」


「そうね、そうしましょう。キリヤは先に装置の所へ行って。先生と一緒に」


「そうさせてもらう」



と男は鎖につないでいる男を連れて歩き出す。


それに釘付けになったのはセンリだった。


「あれは・・ サコン教授!?」


「誰だ?」


「考古学者の一人で何度も話したことがある」


ギンはそれを聞き、目を丸くする。


「は?じゃあ、あのおっさんを手に入れれば何かわかるかもしれねえって事?」


「そういう事だ・・恐らく」


「やるしかねえな」


「ギン、様子を見よう。きっとあの男はサコン教授を装置まで連れて行くだろう」


「了解」


ギン達は全員頷いた。


「私たちはアサギを援護します!」


ツムギとクレハがアサギの方へ駆けていった。


「行くぞ、センリ」


「ああ」


ギンとセンリ、そしてイタル達は速攻で装置へ向かった。
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