異世界トランスファ
次の日、ギンの部屋に訪れると残念な光景が広がっていた。


「よ、よお・・ヒオリ」


と困った様に挨拶をしてきたギン。

何故かというと、私の顔が鬼になっていたから。


「あら、王妃様!ワザワザどうなさったんですか?」


「王妃様?ギン様に何か?」


「え?王妃様?」


と、美女な侍女達がギンの傷の手当てをしていた。


ンゴゴゴゴゴゴゴ・・・・(殺)


なんじゃこりゃあああああっ!!!


「貸してください!」


と私は強引に侍女から包帯を奪い取る。


「いででででっ」


ぎゅうううううっ

と私は怒り任せで包帯を巻いた。


「ちょ・・王妃様!?困ります!ギン様が!!」


何がギン様だああああああっ!!!


「これくらいキツクしないとすぐに緩んじゃうでしょおおおおっ」

「ぐああああっ」


それを遠くから見ていたナギはいつも通り呆れている。


「やれやれ」
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